平成26年8月号 現用艦船キットコレクションVol.1 海上自衛隊護衛艦(1/1250スケール) 

真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、南太平洋海戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖と続いたエフ・トイズ「艦船キットコレクション」の太平洋戦争シリーズも一段落して、ついに現用艦船に突入。
その第一弾として「Vol.1 海上自衛隊護衛艦」が6月30日に発売されたのでさっそく購入して、とりあえずフルハル・バージョンを組み立ててみました。

ラインナップの1はイージス艦(DDG)「こんごう」。
「こんごう」は平成5年に竣工した海上自衛隊初のイージス・システムを搭載した護衛艦。
威風堂々とした大きな艦橋が特徴だ。
これまではヘリ搭載護衛艦についていた山の名前が、「こんごう」以来イージス艦につけられるようになったが、巨大な艦橋を見上げると、まさに山のよう。
弾道ミサイルから日本を守るイージス(楯)として頼もしい限り。でも、決して他国の攻撃のためには使われてほしくないものだ。

  

基準排水量 7,250トン 全長 161m 最大幅 21m 速力 30ノット
兵装 Mk41スタンダードSAM61セル垂直発射装置(VLS)1基、Mk41スタンダードSAM/アスロックSUM兼用29セル垂直発射機(VLS)1基、OTOメララ54口径127mm単装速射砲1基、
    Mk15高性能20mm機関砲(CIWS)2基、ハープーンSSM4連装発射筒2基、324mm3連装短魚雷発射管2基 

2はヘリ搭載護衛艦(DDH)「しらね」。
5,000tを越えた最初の護衛艦「しらね」は、「こんごう」が出てくるまで海上自衛隊最大の護衛艦だった。
前方に砲塔、後方に航空兵力を集中させるのは、太平洋戦争中の重巡洋艦「利根」「筑摩」や航空巡洋艦に改装後の「最上」以来の伝統なので、なじみのある艦形。
昭和55年に竣工したベテラン護衛艦は、平成27年に竣工する全通甲板式のDDH「いずも」と交代で退役する予定。
DDHは「ひゅうが」「いせ」「いずも」と旧国名がつけられるようになったので、すでに退役した「はるな」「ひえい」、そして「しらね」「くらま」と続いた山の名のDDHは間もなく姿を消すことになる。お疲れ様でした。

 

基準排水量 5,200トン 全長 159.0m 最大幅 17.5m 速力 32ノット
兵装 73式54口径127mm単装速射砲2基、Mk25シー・スパロー短SAM8連装発射機1基、74式アスロックSUM8連装発射機1基、Mk15高性能20mm機関砲(CIWS)2基、
    68式324mm3連装短魚雷発射管2基、SH-60K対潜ヘリ3機    

3は護衛艦隊の中核を担う汎用護衛艦(DD)「むらさめ」。
「むらさめ」は平成8年〜14年に9隻建造された「むらさめ」型のネームシップ。
過去、3回海外に派遣されたまさに艦隊のワークホース。
 

 基準排水量 4,550t 全長 151m 全幅 17.4m 速力30ノット
 兵装 OTOメララ62口径76mm単装速射砲1基、Mk15高性能20mm機関砲(CIWS)2基、90式対艦ミサイル4連装発射筒2基、Mk48シー・スパロー短SAM16セル垂直発射機(VLS)1基、Mk41アスロックSUM16セル垂直発射機(VLS)1基、324mm3連装短魚雷発射管2基、SH-60K対潜ヘリ1機

1/2000スケールの世界に精密さと迫力で衝撃を与えた「艦船キットコレクション」に続き、全長は13pにも満たないが、この1/1250スケールの護衛艦シリーズも素晴らしい!のひと言。
めざすは机上に護衛艦隊勢揃い。エフトイズさん、続きも期待しています。
(あっ、そういえばタイトルは「現用艦船」だ。外国の現用艦船もラインナップに上るのだろうか?できればしばらくは海上自衛隊護衛艦を続けてほしいものだが)

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