平成27年3月号 壮絶!西村艦隊

1月下旬に発売されたエフトイズの1/2000スケール艦船キットコレクションVol.6は、なんと「スリガオ海峡」。
艦船キットコレクションも、Vol.1の真珠湾攻撃に始まり、Vol.2ミッドウェー、Vol.3南太平洋海戦、Vol.4マリアナ沖海戦、Vol.5レイテと続いて、番外編の「戦艦大和の生涯」で天一号作戦(沖縄水上特攻)時の大和が出たので、もう太平洋戦争時の艦船は終わりで、現用艦船キットコレクションに移行したのなと思っていたら、レイテ作戦の中でも地味な存在の「西村艦隊」がキット化されるとは!
エフトイズさんよくやってくれました。ありがとうございます。

西村艦隊の編成

第1遊撃部隊(第2艦隊)
 第3部隊(第2戦隊司令官 西村祥治中将)
  第2戦隊 戦艦「山城」「扶桑」 航空巡洋艦「最上」 駆逐艦「山雲」「満潮」「朝雲」「時雨」(「山雲」「満潮」「朝雲」の3隻は朝潮型、「時雨」は白露型)

低速の旧式戦艦「山城」「扶桑」が中心の西村艦隊は、主力の栗田艦隊とは行動をともにせず、距離の短い南回りルートでレイテ湾突入を図った。
そしてレイテ島南のスリガオ海峡で待ち構えていた米第7艦隊の戦艦6隻、重巡4隻、軽巡4隻、駆逐艦21隻という自軍の3倍以上もの大部隊に敢然と立ち向かったが、奮戦むなしく駆逐艦「時雨」を除き全滅してしまった。

ずらりと並んだ西村艦隊。
唯一生き残った「時雨」以外はキット化されている。
戦艦や重巡で長さ約10p、駆逐艦に至っては6pしかないキットであるが、いつものことながらとても1/2000スケールとは思えない精密な仕上がりになっている。
左手前は「山城」奥は「扶桑」、右手前の3隻は「山雲」「満潮」「朝雲」、奥は重巡「最上」。
 

 こちらは戦艦「扶桑」のアップ。第三砲塔が艦首方向に向いているため、艦橋の後ろがくびれて不安定な感じもよく出ている。
  

 左は戦艦「山城」。右は「最上」。「最上」はミッドウエー海戦で僚艦「三隈」と衝突して大破したあと第四、第五砲塔を撤去して飛行甲板を設置した。
  

 駆逐艦「山雲」「満潮」「朝雲」。
 

(次回は、シブヤン海に沈んだ「武蔵」発見にちなんで栗田艦隊を再現する予定です。ご期待ください)

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