依頼者のもたらす防音相談や工事完了後のご報告など生の声には、重要な手がかりや教訓が含まれています。
 特に防音設計者にとっては、机上の理論に偏りがちな状況を補強してくれるとともに、従来の技術基準・遮音性能の指針などに関して、 実態と乖離した問題点があることを認識させてくれます。
 工事現場での体験と依頼者の経験を突き合わせると、設計の正しさや課題等を検証できます。
 住宅は他の施設に比べて、構造的にも空間的にも制約が多いため、居住者の体感は非常に重要です。
 どんなに優れた提案であっても、実際の住宅現場で適用できなければ、実現できません。力任せの対策では対応できません。
 音の問題だけでなく、健康など安全性、住まいの快適性を十分に配慮した防音工事が望まれます。
 従来型の防音で対応できないから、諦めるというのでは、技術は全く進歩しません。従来型の対策にこそ、問題が潜んでいることが多く、
想定以上の効果が出ないとも言えます。
 従来の技術的な壁を乗り越えなければ、住宅の防音設計・工事はスキルアップできません。
 よく、他の専門業者や建築士・コンサルタントなどが、マンション騒音対策の相談に対して、軽々に
「その騒音対策は無理です。防音対策の方法はありません。」という無責任な回答をすることがあります。
 *正確には、その専門業者たちには「能力がなくて考え付きません。分かりません。自分たちには難しくて技術的に施工できません。」というのが
実態でしょう。
 当サイト(防音通信)では、このような経験で途方にくれたマンションユーザーの相談案件を、防音工事・コンサルティングで解決した 事例を中心に掲載します。
 私ども防音職人チームは、謙虚に依頼者の声に耳を傾けるとともに、従来の限界を超える仕事が出来るように日々努力しています。
 防音職人の専門家や施工チームによる案件をご紹介して、難しい防音工事でも条件次第で出来るという証拠を実例として、依頼者のご報告を
通して、マンションユーザーの方にお伝えしたいと考えました。
 それが、当サイト「防音通信(マンション編)」の目的です。