上階の子供の走り回る音や、物を落とした時の衝撃音、物を引きずるような騒音などを軽減するのが目的でした。
 依頼者(騒音被害者)が何度も上階の居住者に、お願いや話し合いによる譲歩を試みても、相手が全く配慮する気配がなく、防音工事に
踏み切られました。
 天井スラブは、写真のようにPCスラブ工法で、つなぎ目に比較的大きな隙間が見え、アルミテープで所々シールしてあるだけでした。 隙間からの音漏れが懸念されるだけでなく、壁なども含めて全体的に躯体そのものが響きやすい状況でした。
 また、天井の軽量鉄骨下地と石膏ボードは、まるで太鼓のように響くような状況だったのです。
 防音工事の際は大変お世話になりありがとうございました。途中、私たちの疑問にも答えていただき、
安心して工事をおまかせすることができました。
 職人の方々にも丁寧な工事をしていただき、本当に感謝しております。
 さて、工事後の状況を確認するため、お時間をいただきました。ご連絡が遅くなり、申し訳ありませんでした。平日、休日、祝日と 状況を日々確認いたしました結果をご報告いたします。
 まず、工事をしていただいたリビングについてです。工事前と大きく違う点は音の響きが変わったことです。
今までのように太鼓が響くような音ではなくなりにぶい響きの音にかわり、音が小さくなったようです。
工事をやっていただいて本当によかったと思います。
 そして工事をしてから音が真上からはあまりきこえなくなり、今は工事をしていない壁の周辺からきこえているように感じます。 また、その他の効果として、他の部屋から聴こえていた、物を引きずるような音も小さくなりました。
 検索エンジンで、マンションの天井防音を実施している専門サイトを探されたそうですが、具体的な実例や防音効果の見通し、課題 などを掲載しているウェブサイトは、他にはなかったそうです。
 上記のように、十分な防音効果が出たのですが、その後、上階居住者との関係がこじれ、奥様の体調が悪くなったため、残念ながら 売却を予定されています。ですが、相談した不動産業者から、防音工事がうまく行ったのでプラス査定になります、と言われたそうです。
 住み替えを決心されたものの、詳しいご報告を兼ねて、国立までご挨拶に見えられ、丁寧な御礼をいただきました。
 ※参照ページ:重量音の防音効果