平成27年9月号 艦隊コレクション2(Furuta 軍艦コレクションシリーズ)

「いずも」型護衛艦の二番艦の艦名は「かが」に決定。
2年前、「新鋭ヘリ搭載護衛艦 いずも完成(平成25年12月1日)」の項で次のヘリ搭載護衛艦の艦名は「ながと」と予測したが、みごとにはずれてしまった。

後から知ったことだが、メディアによると、新型ヘリ搭載護衛艦が「いずも」と命名されるとき、「ながと」も候補にあったが、国内外から右傾化を警戒されている安倍首相の地元ということもあって
他国を刺激しないようにと見送られたとのことなので、二番艦の候補にもあがっていなかったのだろう。
安倍さんが首相でなければ新しい護衛艦も「ながと」になったかもしれない、と思うと少し残念な気がするが、旧帝国海軍航空母艦「加賀」は、真珠湾攻撃はじめ太平洋戦争緒戦で活躍した武勲艦
なので、日本の海を守る「ヘリ空母」としてふさわしい艦名だと思う。

ということで今月はFurutaの軍艦コレクションシリーズの「加賀」。
 

この軍艦コレクションシリーズは10年ほど前に始まり、「軍艦コレクション」「軍艦コレクション2」、そして戦後60年記念作品「男たちの大和」公開記念タイアップ商品として発売された
「機動艦隊」と続いたが、その後ぷっつりと途絶えてしまった。
当時としては、「これでお手軽に軍艦のフルハル模型がコレクションできる、作りこむ時間のないサラリーマンの味方だ」と喜んだだけに、後が続かなかったのはとてもさびしかった。
そんなことがあったので、エフトイズから艦船キットコレクションが発売されたときには小躍りして喜んだものだ。

軍艦コレクションの最初のシリーズは買いそびれてしまったので、ここに紹介するのは軍艦コレクション2。
(ちなみに軍艦コレクションのラインナップは、旧帝国海軍から「大和」「武蔵」「潜水艦伊58」、英国戦艦「ロドネイ」「キングジョージ5世」、独戦艦「ビスマルク」、第二次大戦時の米空母「エンタープライズ」
と原子力空母「エンタープライズ」、そしてシークレットは艦底が緑色の「大和」。)

軍艦コレクション2のラインナップは全部で8隻、コレクションボックスにはそれぞれこじつけで関連づけた2隻づつを並べてみた。
(シークレットはペリーが率いて日本にやってきた黒船 サスケハナ号だったが、甥っ子がほしがったのであげてしまった。)

左のボックスのキーワードは「改装された軍艦」。
奥はミッドウェー海戦で大破したあと航空巡洋艦に改装された「最上」、手前が戦艦として建造が始まり途中で空母に改装された「加賀」。
「加賀」はミッドウェー海戦で撃沈されているので、実際にこの姿で2隻が並ぶことはなかった。
右は「横須賀軍港を母港とした巨大空母」。
奥は米海軍の通常推進型空母として最後まで現役にあった米空母「キティホーク」。手前は竣工時には世界最大の空母「信濃」。
「信濃」は、竣工後、空襲のおそれのある横須賀から呉に向かう途中、米潜水艦の雷撃で撃沈されたが、もともと横須賀海軍工廠で建造され、横須賀鎮守府に籍を置いた、れっきとした横須賀軍港の軍艦。
   

次は旧帝国海軍最初の空母「鳳翔」と、海上自衛隊で最初の全通甲板の艦艇、輸送艦「おおすみ」。
右の写真は「大西洋の闘い」。奥がU-ボート\B型と米駆逐艦フレッチャー。
フレッチャー級は175隻も建造された第二次世界大戦中の主力駆逐艦。
フレッチャーは太平洋戦線に投入されたので実際にU-ボートと闘ったことはないが、同型艦が闘った可能性があるということでこの組み合わせにした。
  

ここで集合写真。全長わずか12〜13pほどの小さい模型ながらこうやって一堂に会するとけっこう壮観な眺めになる。
 

こちらは「機動艦隊」。
ラインナップはここに紹介する「大和」「長門」「雪風」と、軍艦コレクション2と重複する「鳳翔」「最上」「信濃」(こちらは省略)。
  

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