1 海上自衛隊創設期の護衛艦

(3)DE-262 あさひ、DE-263 はつひ

「あさかぜ」「はたかぜ」に続いて昭和30年に米軍から貸与されたのが、護衛駆逐艦「キャノン」級の「アミック(DE-168)」と「アサートン(DE-169)」。
両艦はそれぞれ「あさひ(DE-262)」「はつひ(DE-263)」と命名された。

キットはピットロード「栄光の護衛艦シリーズ」の「あさひ、はつひ」。

 

前身が護衛駆逐艦なので艦隊型駆逐艦と比べて一回り小さく、基準排水量1,240t、全長93m。
速力も20ノットと低いが、兵装は76mm単装砲3基、40mm連装機銃3基、20mm単装機銃8基、ヘッジホッグ1基、爆雷投射機8基、爆雷投下軌条2条で、
小さな船体に所狭しと対空対潜兵装が配置されている。

艦首のデカールは、「あさひ」(写真左)が第1護衛隊群に所属していた昭和32年〜37年の設定で艦番号のデカールを貼り、「はつひ」(写真右)は日本に
回航後間もない昭和31年〜32年の設定で所属する第6護衛隊を示す「6」を貼り付けた。

   

「あさひ」「はつひ」は護衛艦隊が新設された昭和36年9月1日には第3護衛隊群に配置され、昭和39年から昭和50年6月に除籍されるまでは練習艦として
使用された。

その後、米軍に返還されたが、かつての海上自衛隊護衛艦「あさひ」「はつひ」の両艦は昭和53年にはフィリピン海軍に供与され、それぞれ「ダトゥ・シラチュナ」
「ラジャ・フマボン」と命名され、第三の人生が始まった。
この時艦齢すでに35年。
さすがに「ダトゥ・シラチュナ」は昭和63年に除籍されたが、「ラジャ・フマボン」は何度も退役が予定されながら、フリゲート艦として未だに現役を務めている。
すでに艦齢70年以上。おそるべし、である。

(「はつひ」の前身の米護衛駆逐艦「アサートン」とフィリピン海軍フリゲート艦「ラジャ・フマボン」は作成中です。)

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