イラクの人道復興支援のため、平成16年2月20日、輸送艦「おおすみ」と護衛艦「むらさめ」からなる派遣海上輸送部隊は室蘭港を出港した。当時の新聞はカラー写真でその模様を報じていたが、背景の雪化粧した昭和新山の雄大さが印象的だった。「おおすみ」の甲板上には支援物資や装備を満載した陸上自衛隊の軽装甲機動車、給水車、トラックなどがずらりと並び、トラックの幌には雪が残っていた。模型では、雪の感じを出してみた。
キットは、「おおすみ」がウォーターラインシリーズのタミヤ1/700。甲板上の車両は同じタミヤの輸送艦「しもきた」とピットロードの護衛艦「よしの」から借用している。後ろから三列目と四列目の給水車は、「よしの」の幌なしトラックに、ランナーの輪切りを載せて、給水タンクらしく見せている。
同部隊は3月15日にクウェートに到着し、現地の陸上自衛隊に車両を引き渡し、「むらさめ」は4月8日、母港の横須賀に無事、帰還している(「おおすみ」は定係港の呉に帰投)。
下の写真は「むらさめ」。キットはピットロード1/700。このキットの完成と相前後して、「むらさめ」が海賊対処行動のため僚艦「はるさめ」とともにソマリア沖アデン湾方面に向けて横須賀を出港した、と新聞報道されていた。
平成20年1月にはインド洋での補給支援再開のため補給艦「おうみ」とともにインド洋に向かったばかり。まさに艦隊のワークホースとして縦横無尽の活躍をしている。
付属のデカールのロゴと艦名をスチレンボードに貼り付けて2隻そろって記念撮影。