令和3年3月号 ペーパークラフト国立西洋美術館
去年(2020年)の10月18日に閉幕した「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を最後に
2022年春(予定)まで全館休館になった国立西洋美術館。
ロンドンから西洋絵画の名作61作品が初来日して、3月3日から6月14日までの会期
で開催される予定だった「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」。
開幕を楽しみにしていたのに、コロナ禍の影響で閉館になって、このまま開催されずに
作品はロンドンに帰ってしまうのではと、やきもきしていたのがちょうど一年前。
その後、会期が変更になって、緊急事態宣言が解除されて最初に行ったのがこの展覧会。
「美術展が戻ってきた!」と感動したのを今でもよく覚えている。
もちろん内容も充実していたので「2020年 私が見た展覧会ベスト10」の堂々一位!
⇒ブログ「ドイツ〜東と西〜」2020年 私が見た展覧会ベスト10
そこで今回紹介するのは、国立西洋美術館で配布されていたペーパークラフトの国立西洋美術館。
「ル・コルビュジエの建築作品−近代建築運動への顕著な貢献」の一群の建築物の一つとして
2016年に世界文化遺産に登録された本館の姿をコンパクトに再現しているし、何より来ている
人たちの表情がとても明るくて嬉しそうなのところが、この美術館の良さを表しているように感じられる。
企画展だけでなく、国立西洋美術館は所蔵作品の充実ぶりもすごい。
常設展示だけでも中世以降の西洋絵画の流れがおおまかにわかってしまうくらい。
同館所蔵作品を丁寧に解説している『国立西洋美術館 名画の見かた』(集英社 2020年)を手に
常設展示室を回るのもおススメ。
セザンヌの絵の楽しみ方もこの本から教わった。
ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》1881年
再開まであと一年。来年の春が楽しみ!