令和元年6月号 チョコエッグ戦闘機2(特殊攻撃機「晴嵐」)
今回はチョコエッグシリーズの第2弾、特殊攻撃機「晴嵐」。
潜水艦に飛行機を積んでパナマ運河を奇襲するという、奇想天外な発想から生まれたのが特殊攻撃機「晴嵐」。
潜水艦の円筒形の飛行機格納筒に主翼を折りたたんで格納して、攻撃の時に組み立ててカタパルトから発進させる
という「晴嵐」は、雷撃も爆撃もできたうえ、急降下爆撃もできるというすぐれものの攻撃機。
最初は、常備排水量4,500トンという超大型潜水艦18隻(伊400〜417)を建造する構想であったが、
戦局の悪化により計画は縮小され、最終的には3隻(伊400、401、402)が完成して、1隻につき「晴嵐」3機が搭載されることになった。
そして「晴嵐」には終戦間際になってようやく実戦の機会が訪れた。
昭和20年6月、米機動部隊の前進基地であるウルシー環礁を攻撃する作戦が発令されのだ。
ウルシー奇襲作戦(「嵐」作戦)
第1潜水隊 伊400、伊401(「晴嵐」6機)
(他に同じ第1潜水隊に所属した伊13、伊14が、トラック島に艦上偵察機「彩雲」を輸送する「光」作戦に参加した。伊402の完成は昭和20年7月だったので作戦には間に合わなかった。)
7月24日、伊400と伊401は相前後して大湊を出港したが、ウルシー環礁海域まで近づいたところで8月15日終戦の報を受け、
攻撃は中止、反転して内地に向かい、内地近海で米軍に捕獲され作戦は終了した。
(現在、幻に終わった「嵐」作戦を再現するためウォーターラインシリーズの伊400と401を製作中です。近日中に「食玩とスケールモデルのコラボ」を
ご紹介します。)